オリオン座
皆さん、こんばんは!
ゆきのすけです
冬の夜空はとても綺麗ですよね
寒い寒いなんていいながら
友人や家族と見上げた空は
とても大切なものだったりしますよね
今日はその冬の夜空の中でも代表的な星座
オリオン座を紹介しましょう
オリオン座
一等星のベテルギウスにリゲル
真ん中の三ツ星ととても目立つ星座です
日本ではその形から「鼓星」と呼ばれることもあります
一等星はベテルギウスとリゲル
古来より、日本でもその星の色を陣営の旗と見立てて
平家星、源氏星と呼んでいたそうです
ベテルギウスはおおいぬ座のシリウスとこいぬ座のプロキオンとともに
冬の大三角を形作っています
ふたご座のポルックスとともに冬のダイヤモンドを形作っています
オリオン大星雲と馬頭星雲
真ん中の三ツ星の下あたりには
オリオン大星雲が広がり
三ツ星の南東には馬頭星雲が広がります
これらの星雲は星間ガスが濃い領域ですので
新しい星が次々と誕生しています
その様子がハッブル宇宙望遠鏡で確認されていますね
オリオン座はたくさんの天体現象を有している星座なのです
オリオン座の神話
ではオリオン座の神話もみていきましょう
女神・ヘラが差し向けたさそりにより命を落とした話は
有名かと思いますので他の神話を紹介しますね
オリオンは海神・ポセイドンとミーノース王の娘エウリュアレーとの間に
生まれた巨人です
とても美青年であり
狩りの名人でもありました
しかし、粗暴であったとも伝えられています
オリオン ~キオス島~
ある時
オリオンはキオス島に滞在していました
キオス王・オイノピオンにメローペという娘がいましたが
オリオンはメローペに一目ぼれをしてしまいます
メローペに求婚しますが
オイノピオンとしてはいい気がしません
どうしても結婚を許したくないオイノピオンは
オリオンに
「島を荒らす獅子を退治してほしい」
という難題を押し付けたのです
しかし
オリオンは難なく獅子を退治してしまいました
これにはオイノピオンも困ってしまいましたが
もう一計案じます
酒の席でオリオンを泥酔させて
その隙に目をつぶし視力を奪ってしまったのです
ヘパイストスとの出会い
海岸沿いに捨てられたオリオンは途方に暮れ、
大神ゼウスに祈りました
ゼウスはオリオンに同情し願いを聞き遂げることにします
鍛冶の音を頼りにヘパイストスの元まで導いたのです
ヘパイストスは
「東にある太陽の宮殿で淡い朝の光を浴びれば
視力が回復する」
とオリオンに教え
案内役に弟子のケダリオンを付けました
2人は無事、太陽の宮殿でヘリオスと出会い
「淡い朝の光を浴びて」視力を回復しました
オリオンの復讐
視力が回復するとオリオンは怒り狂い
オイノピオンに復讐するためにキオス島に赴きました
しかし
オリオンの復讐を恐れたオイノピオンは
地下深くの迷宮に隠れ姿を消していました
ミノタウロスのもとへ隠れたと考えたオリオンは
クレタ島へ渡りましたがオイノピオンは見つかりません
しかし
その時に月の女神・アルテミスと出会ってしまったのです
アルテミスは言いました
「今度、一緒に狩りをしようと」
2人は約束を交わし
オリオンは太陽の宮殿に戻ったのです
オリオンと暁の神・エーオース
太陽の宮殿では暁の神・エーオースが迎え入れてくれました
エーオースはオリオンに恋をし
2人は恋に落ちていきます
エーオースは暁の神ですから
夜明けをつかさどります
オリオンに早く会いたいがために
仕事を早々に切り上げてしまうエーオース
しかし
エーオースが早く仕事を切り上げるということは
夜明けが早くなることを示します
そのことを不審に思った人物がいました
月の女神・アルテミスです
アルテミスは事の真相を確かめるために
太陽の宮殿に赴きます
そこで運命的な出会いを果たしまうのです
クレタ島で会ったオリオンがいたのです
月の女神・アルテミス
2人は恋に落ちるまで時間がかかりませんでした
オリオンはクレタ島にわたり
アルテミスと2人で狩りを楽しみます
2人は神々の評判の仲となり
いつしか結婚を意識するようになります
しかし
アルテミスの兄、太陽神・アポロンは
オリオンの粗暴な性格、
純潔の神でもあるアルテミスの恋
という二つのことを許すことが出来ず
ことあるごとにアルテミスに忠告します
しかしアルテミスの気持ちは変わらず
2人の仲は避けませんでした
ある時
オリオンは海の上を歩いていました
海神・ポセイドンの子であるオリオンは
海の上を歩くことが出来たのです
それを見たアポロンはアルテミスの元まで赴き
挑発をします
「いくら君でも遠くで光っているものは射抜けまいと」
「私の矢はどんなものも打ち抜きます」
挑発に乗ったアルテミスは矢をつがえ
光っているものにたいして矢を放ちました
翌朝
浜に打ち上げられたオリオンを見て自分が射抜いたものを悟り
嘆き悲しみます
アルテミスは死者をも蘇生させる名医アルクレピオスに
オリオンを蘇生してほしいと頼みますが
冥界の王、ハデスに断れてしまい蘇生させることが出来ません
嘆き悲しんだアルテミスは
大神ゼウスに願うのです
「オリオンを空にあげてください。そうすればいつでも会いに行けますから」
と
ゼウスはこの願いを受け入れ、
オリオンを空にあげるのでした
こうして
アルテミスとオリオンは月に一回
月とオリオン座が交わる時
空の上で逢瀬を楽しんでいるのです